体には沢山の種類の関節がありますが、
その構造と役割(動かせる角度や方向)にも違いがあります。
安定性:スタビリティ関節
下位頚椎
肩甲胸郭関節
腰椎
膝関節
可動性:モビリティ関節
上位頸椎
肩甲上腕関節
胸椎
股関節
足関節
安定(スタビリティ関節):
特定の1方向にのみ動き、主に安定することが役割となる
可動(モビリティ関節):
2つ以上の動作(矢状面・前額面・水平面)に大きな可動域を持つ関節
と分類されており、
腰椎は前後の矢状面の動作(屈曲・伸展)に可動域があるものの、それ以外の回旋や側屈といった可動域はわずかであり、スタビリティ関節に分類されます。
そして腰痛患者では腰椎本来の安定性が欠如していることになり、
その代償として上下の胸椎や股関節の可動域に
制限が生じやすい状況にあります。
つまり隣接するモビリティ関節と
スタビリティ関節である腰椎の
分離運動を制御できるほどの能力があるかどうか?
ここが非常に大切な要素なのです。
ご参考になれば幸いです。