呼吸を行う際にどこが膨らんでいるのが正解なのか?
胸?お腹?
正解は"背中"です。
反り腰の方は肋骨が前方に開き、
後面に膨らむキャパシティ(後縦隔の拡張不全) がない状態にあります。
お腹が膨らんでいれば
一見しっかり肋骨が下がっているように見えますが、
お腹の前だけが膨らんでいる場合は
息を吸う際に圧力が
前に漏れていることを意味し
腹腔内圧(lAP) が高まらず
横隔膜と骨盤底筋群の協働が阻害されている証拠となります。
つまり息を吸った際は前も上も下も後ろも
360度膨らんでいることが
適切な呼吸パターンを維持できていると判断してよいかと思います。
呼吸とは原始動作であり、
発育発達の過程で自然と身に付くものです。
〇〇呼吸を意識、深い呼吸を意識、横隔膜を使った呼吸を意識、
などで最適化されるものではございません。
正しいやり方を覚えるのではなく、自然と良い呼吸が生まれるよう
"誘発"することが重要。
正しい呼吸を身につける上で
横隔膜ドームの上昇と下降(Z0A) は
胸郭/肋骨の形状に影響しており
適切な横隔膜ドームの上昇には"肋骨の内旋運動"が欠かせません。
ご参考になれば幸いです。