腰痛の放散痛として骨盤の方まで痛みが走っている場合もありますが、
痛みの部位を特定すると、実は「骨盤帯の痛みだった」ということも少なくはありません。
腰椎と骨盤帯による痛みかの区別として、
侵害受容器が存在する靭帯、筋、筋膜などが
腰椎領域と骨盤領域を共有することから
腰部と骨盤痛を明確に分けるのは難しいとされます。
定義として骨盤帯痛とは、
「後方の腸骨と臀部の間、特に仙腸関節の近くに痛みがある。時には恥骨周囲に痛みを起こすこともある。」
と呈されており、
また、骨盤帯痛に限った話ではないですが、
慢性化する痛みのメカニズムは多因子が複雑に絡み合うため、生活の中から包括的なアプローチを行う必要があります。
骨盤帯の主な役割は、下肢への力伝達をスムーズにさせることで動作を安全かつ機能的に行うこと、とされています。