腰痛といえば
「椎間板ヘルニア」、「脊柱管狭窄症」、「筋筋膜性腰痛」
など聞いたことがあると思いますが、
そのような構造的に異常を起こしている状態と、
一般の腰痛との関連性は低く、
事実、
慢性痛が生じていない人でも
椎間板や椎間関節の変形が認められていることが
報告されています。
つまり
「どの組織が疼痛の原因なのか?」
といった評価法など腰痛を細分化しすぎては、
根本的な原因を探し出すことは極めて困難、ということです。
大事なことは、
静的な構造に原因を求めるのではなく、
「動きにおける、制御されていない動作(UCM)」を見極めることが重要、ということ。
「制御されていない動作(UCM) 」は
多くの運動機能障害と関係しており、
様々な動きのなかで腰椎が制御できているのか?
また、
UCMの部位と方向、
腰椎で言えば屈曲、伸展、側屈、回旋の可動性と分節運動に問題はないか?
症状の誘発も含めて評価し、動作不良の改善が腰痛の緩和に効果的なプログラムとなります。
実際に
ヘルニアや、狭窄症といった病理解剖学的障害が原因と識別され、診断される腰痛は
"8~15%"となり、
画像上異常がないと判断されることが多く、
その場合、病院では湿布、痛み止めで経過観察。
となってしまい、そうせざるを得ない。
ということは、
一般の方でも理解しておかなければならないことです。
ご参考になれば幸いです。