こんにちは!
今回は「椎間板ヘルニア」がテーマです。
背骨と背骨の間には、クッションの役割を果たす軟骨(椎間板)があります。
その椎間板の内部にはゼリー状の髄核(ずいかく)と呼ばれるものがあります。
一般的には椎間板がつぶれ、髄核が外に出てしまった状態を「椎間板ヘルニア」と言います。
髄核が椎間板の外に飛び出して、背骨を通っている神経を圧迫したりすることで、しびれや痛みが出現します。
椎間板ヘルニアの話を聞くと、
「足の痺れの症状が出たらヘルニアかも??」
と思われる方も少なくないと思います。
しかし、実際に診ていくとヘルニア以外にも考えられる原因はあります。
例えば、筋肉の影響です。
筋肉が張ってしまっていることで痛みや痺れが出る場合があります。
このように、どうして痛みや痺れが出てしまっているのか鑑別が必要になってきます!
正しい鑑別が出来ていないと適切な治療を行うことが出来ません。
ヘルニアが原因であれば、痛み以外にも
「感覚はどうなのか?」
「痺れはどうなのか?」
「力が入りづらいのか?」 などを鑑別していきます。
ですが、このような症状が出ていない場合は、ヘルニア以外の要素も原因と考えられます。
ふくらはぎから太ももの裏側の筋肉や、その筋肉を包んでいる膜(筋膜)の張りが原因で痛みが出てしまっている方も多いです。
このような筋肉の硬さ・張り感を作ってしまっているよくありがちな姿勢としては、重心が前側に乗っている姿勢です。
このような姿勢になると、これ以上前に倒れないように後ろ側の筋肉である「ふくらはぎ」や「太もも」の筋肉で突っ張って体のバランスを保とうとします。
そのため、これをずっと繰り返すことで後ろ側の筋肉の張りが痛みを引き起こすのです。
つまり、ヘルニアと病院で診断されてもその痛みが全てヘルニアが原因とは限りません。
筋肉などその他の原因も含めて今の症状があるので、
一つ一つ考えられる原因に対して治療することでヘルニアによる痛みはどの程度なのかを鑑別する必要があります。
そのため、「ヘルニアによる痛みに困っている」のであれば、まずはふくらはぎや太ももの裏を押して硬さを確認してみてください。
ふくらはぎ、太もも裏の筋肉の緩みを作ってヘルニアの痛みが軽減するようであれば、筋肉の硬さによる痛みが考えられますので是非お試しください♪