「多くの腰痛患者は、腰部に関して受けている治療が満足い
くものではないと証言している」(McGill.2003)
腰痛に悩み、病院を受診したが
鎮痛薬を提供され、別の外科医や治療家を紹介、
こういった状況におかれた方は多いのではないでしょうか。
まず、
腰痛は「特異的腰痛」と
「非特異的腰痛」に大きく分類されます。
特異的腰痛
①重篤な器質的疾患(骨折・感染・腫瘍など)の可能性がある場合
②神経症状(症候性の椎間板ヘルニアや脊柱管狭電症など)を伴う場合
非特異的腰痛
①明確な器質的異常や神経学的所見がない腰痛
また、腰痛患者の
15%が得意的腰痛
85%が非得意的腰痛
という研究結果がでており、
ほとんどの腰痛に悩まれる方は
そもそも確かな異常がないにも関わらず
「腰に痛みを抱えている」
状態であるということをご理解頂けるかと思います。
また、
非特異的腰痛に限った話ではなく、
全ての慢性痛、慢性的な不調に対しては
同様にいくつのもの要因が絡まり合い、
生じている可能性が高く、
包括的なアプローチが求められます。
多様な原因の中でも
内的な要因として
呼吸、血液循環、自律神経の乱れは腰痛の要因となります。
粗悪な呼吸パターンの場合は、呼吸補助筋の過活動が生じます。
っまり腰背部の過緊張や腰椎の不安定性が生じている状態であると捉えることができます。
このように、腰痛の改善には
そもそもの「痛みとは?」を知る必要があり、
これは患者側にとってもリハビリテーションを成功させるうえで必須である。といえます。
ご参考になれば幸いです。