単にO脚といっても多様なパターンが存在し、
また骨には運動連鎖という概念があり、
下半身だけでも股関節、膝関節、足関節が相互に影響し合う関係にあります。
現場で多いのは
圧倒的にO脚(膝内反:両足を揃えて立ったとき、両膝の間にすき間ができる状態)であり、
そのすき間が概ね指2本分以内であれば正常の範囲内といえますが、
それ以上広い場合は異常の範疇に入ります。
逆に足を揃えようとしても両膝の内側が先にくっつき、
両足のうちくるぶしの間にすき間ができてしまうものを
X脚(膝外反)と呼び、
すき間の広さが指2本分以内であれば正常、それ以上を異常とされています。
また、
距骨下関節での過度の回内は、
脚全体の捻れを強めてしまうため、
O脚改善において足部は着目するべき部位と言えます。
このように下肢アライメントは多様なパターンが存在し、原因は様々です。
少なくとも局所的なアプローチでは難しく、
「股関節-膝関節-足関節」さらには「上肢と全身の運動連鎖」を元にアプローチしていくことが
最適解になることが考えられ、
SNS上でみられる【○○さえやれば】といった文言のエクササイズ等では対処が困難であることがご理解頂けるかと思います。
ご参考になれば幸いです。