反張膝とは「膝関節が0度以上伸びきっている状態」のことを言います。
そして反張膝は
太ももの張りや膝の痛み、
骨盤の位置異常といったお悩みの原因となりやすいものとなります。
反張膝の基本的な原因としては
1靭帯や関節包といった「静的支持機構」
の破綻から制動力が低下し、関節の弛緩が生じていること
2股関節と足関節に挟まれた位置にある膝関節がどちらかの機能異常が起こることで代償として膝関節に問題が生じるケース
特に現場で多いのはスウェイバック姿勢による代償的な反張膝です。
3大腿四頭筋の機能低下により、
歩行時に膝折れをしないように膝を反張させてロックして支持する、
また大腿直筋の過活動により膝伸展位から緩められなくなり、結果として反張膝となるケース
4立脚初期から中期で股関節の伸展(大殿筋やハムストリングス) が上手く機能せず、
膝を伸展させて代償させるケース
となります。
解決のポイントとして、
静的支持機構の破綻による制動力を取り戻すことは
現実的に難しいため、
動的支持機構の是正が重要となります。
局所的には骨盤の位置と足関節の正常な筋機能を取り戻し
全体としてはスウェイバック姿勢を是正するための中枢神経系の活性が求められます。
ご参考になれば幸いです。
