関節弛緩性とは、
先天性あるいは後天性に異常な弛緩と可動性を示す関節のことを指し、
先天性とは、持って生まれた体質のこと。
後天性とは、捻挫・脱臼・靱帯損傷などにより関節への外傷よって関節の不安定性を生じたものとされます。
関節弛緩性は女性に多く、
関節弛緩性を有した方では、立位時や片足立位時に
膝関節を過伸展した姿勢で支持を取ることが多くなります。
安定してほしい膝関節が不安定となることで、
本来なら可動性が求められる隣接する股関節や足関節の機能低下や不調へと影響が波及します。
具体的には足首が硬く、ふくらはぎが張ったり、
膝下O脚や外ももの張りなど女性特有の下肢のお悩みに繋がります。
また関節弛緩性は、
障害発生率の増加と関連しており、
特にスポーツは、身体に通常以上の可動域が要求されるため関節弛緩性に影響しての障害発生率が高いのです。
ストレッチングを施したとしても、筋が伸びるのではなく、関節が求心位から逸脱しやすい状態のため、
障害リスクがあり、こういった方に推奨はできないものとなります。
筋を伸ばすことで症状が悪化する可能性がは高く、
運動学を考慮した剛性を高めるエクササイズが必須となります。
またダイエット現場では、
関節弛緩性を有することで正常な筋活動を発生することができず、運動を非効率化させることとなります。
ご参考になれば幸いです。