前提として二の腕にあたる上腕三頭筋を鎩えたとして、
鍛えた部位の脂肪が燃焼するということは
生理学的に現実的ではありません。
原理原則として筋トレとは筋を太くする行為。
単なる上腕三頭筋のトレーニングは余計に
二の腕が太くなるリスクが生じてしまう。ということです。
部分痩せという原理はないため、
全体的に脂肪を燃焼させる必要がありますが、
二の腕にはさらに痩せにくい秘密があります。
上腕三頭筋は3つのヘッドがあり、
長頭腱は肩甲骨から肘までを介す二関節筋です。
上腕三頭筋がスムーズに働くためには、胸郭〜肩甲帯の安定性が必要不可欠であり、
そもそも肩甲帯の安定性が破綻している状態では
ダイエットを行い徐脂肪が進んでも、
二の腕には脂肪が残ってしまう。
といった状況に陥ります。
また、
肩甲胸郭帯のインスタビリティが生じている状態のまま
二の腕のトレーニングを行うことで、
より上腕骨頭の偏位を助長してしまうリスクが生じ、
巻き肩となってしまうので注意が必要です。