首が凝るからといって、頚椎だけにアプローチすると、
症状が悪化するかもしれません。
それはストレートネックそのものが
症状の増悪を回避するための
機能的代償による姿勢の可能性もあるからです。
研究において、
胸椎後弯姿勢が増加することで、
下位頸椎の椎間孔の面積が減少し、
対照的に頭部前方突出が増加すると
下位頸椎の椎間孔の面積が増加することがわかっています。
端的に言うと、胸椎後弯が強い場合、
下位頚椎の椎間孔面積が減少し、首の痛み
やコリの原因となりますが、
頭部前方突出姿勢になると椎間孔面積が増加するため、そのストレートネックは胸椎後弯によって生じた椎間孔の狭小化から
首の痛みやコリを緩和させるための代償の結果であることが推察できるわけです。
つまり、
胸椎後弯が主要因による頚部痛の場合、
闇雲にストレートネック改善に向けてアプローチしてしまうと、
症状の増悪因子となる可能性があるということです。
ご参考になれば幸いです。