腰痛

反り腰と股関節痛の関係

kamitoori-staff

股関節のつまりや痛みであれば
一般の方にも知っておいてほしいのが
「股関節インピンジメント症候群(FAI)」
です。

FAIとは寛骨臼、もしくは大腿骨の軽度な骨性変形を背景として、
股関節運動における繰り返しの
衝突(インピンジメント)
によって、関節唇および軟骨の損傷を指します。

この結果股関節(鼠蹊部)痛が生じます。

またこれが進行すると変形性股関節症の一因となります。

研究において
”股関節最大屈曲までに骨盤後傾が18.1%"
生じていると報告があり、
これにより
円滑な関節運動に股関節を曲げる際に骨盤の後傾が連動が必要であることが示唆されています。

つまり反り腰姿勢が常態化していることで、
股関節屈曲時には骨盤の後傾が連動するといった当たり前のバイオメカニクスが破綻することで
股関節前方のつまり感などが現れます。

要するにFAIに対する治療の目標は、
寛骨臼と大腿骨のインピンジメントを回避して、
関節へのストレスを軽減させ、疼痛の緩和を図る事が目的となります。

インピンジメントを引き起こす原因には
骨形態異常という背景以外に、

①股関節の可動性・安定性低下、
②腰椎-骨盤帯の可動性・安定性の低下といった

「機能的問題」が挙げられるため、

これらの問題に対するアプローチを行うことが重要なのです。

ご参考になれば幸いです。

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